麻の実(ヘンプシード)の中医学的な見方について

2015.9.28

麻の実は中医学では「麻子仁(ましにん)」という中医薬です。
どんな効果があるかというと・・
【効能】
[性・味・帰経]性平、味甘;帰脾・胃・大腸経
[薬理作用]潤腸通便・滋養補虚

つまり麻の実は
平性(温冷の中間)で胃腸に作用し
腸を滑らかにしたり、体を潤し滋養し栄養を補う
緩下薬として習慣性の便秘に使用したり、
老人、子供、妊産婦など体力の消耗した人の
滋養のために用いられています。

かつては
「久服すれば人を肥健せしめ”・“頭髪は烏潤(黒くつややかなこと)となる」
ともいわれていたそうです。
中医薬は「上薬」「中薬」「下薬」に分けられていますが
麻の実は中医薬の中でも「上薬」に分類されています。

「上薬」とは
命を養う薬と言われ無毒のため長く服用することができ、
服用すると体が軽くなり、元気がまし、不老長寿になる(?!)
つまり食事としてもデイリーに使用できるもの。

ちなみに
「中薬」は服用次第で毒にも薬にもなるので
長期服用には注意が必要、
「下薬」は病気の治療薬で毒が多いため
長期服用はしないとのこと。

さらに
火を加えた麻の実は潤腸通便の作用が和らぎ
滋養補虚の作用が強く、
生の麻の実は潤腸通便の作用が強いそうです。

うむうむ。。
みなさんがどの麻の実食品にしようかな~という時の
参考にしていただけると幸いです。

ヘンプキッチンスタッフ的には
みなさまにうちの麻の実食品が
安全でおいしくて使いやすいと思っていただけたら
一番嬉しいかな☆